インプラント失敗の原因と良い医院選び

インプラントの歴史はまだ新しいので、ブリッジや入れ歯といった従来法と比較すると、実績の面で不安を感じる方も多いことかと思います。外科手術を伴うことから、失敗するリスクも高そうに感じますよね。今回はそんなインプラント治療の失敗の原因と信頼できる歯科医院選びのポイントを熊本市のサンフラワーデンタルクリニックがわかりやすく解説します。

 

インプラントは失敗しやすい?それとも失敗しにくい?

 

結論からいうと、インプラント治療が失敗する可能性というのは極めて低いと言えます。最もわかりやすいのが「インプラント10年生存率」という有名なデータですね。インプラントを装着してから10年間、問題なく機能し続けているケースが90%を超えているという統計データで、昨今はその値がさらに上昇しているといわれています。もちろん、こうした統計データだけでインプラント治療が失敗しやすいかどうかを判断することは難しいですが、基本的に成功する治療法であると考えてまず問題ないでしょう。それでもやはりインプラントも医療行為である以上、必ず失敗するリスクを伴います。

インプラント治療が失敗してしまう原因

 

インプラント治療が失敗する原因としては、主に以下の が挙げられます。

 

◎手術中の感染、血管・神経の損傷

 

治療室の衛生管理が不十分だと、インプラント手術中に細菌感染を起こしてしまいます。また、術者の技術が未熟であったり、経験が浅かったりする場合は、重要な血管や神経を損傷することでインプラント治療そのものが失敗に終わります。

 

◎インプラントが定着しない

 

インプラントをドリルで埋め込む速度が速すぎたり、注水を怠ったりすると、顎の骨の細胞が壊死してインプラントが定着しなくなります。術後の細菌感染や喫煙による血流の悪化でも、インプラントと顎の骨が結合せず、治療が失敗に終わることもあります。

 

◎上部構造やアバットメントの破損

 

インプラントの治療後のメンテナンスをきちんと受けていないと、人工歯である上部構造や連結装置のアバットメントが破損することがあります。その際、人工歯根が無傷の状態であれば、それらのパーツを再度、製作することでリカバリーできますが、インプラントもダメになってしまうこともありますので十分な注意が必要です。

 

◎インプラントを埋入するための準備を怠る

むし歯や歯周病や歯並び不正など、治療すべき疾患があるのに、そこに手を付けず、インプラントを埋入してしまうと、早期に脱落する原因となります。悪いところだけを治してほしいという方がいらっしゃいますが、患者さん目線の悪いところと歯科医師のそれとは必ずしも一致しません。抜歯後に放置していたり、長年、歯周病を患っていらっしゃる方は、歯並びや咬合にまで、影響が出ているため、患者さんご本人が思っている”悪いところ”は、歯科医師のそれとはかなり乖離しており、きちんと治療することが大変難しいのです。患者さんご本人には痛みがなかったり、改善の必要がないと思っていても、それが原因でその他の部位が悪くなってしまう可能性が大きいことが多いです。ご本人は気付かなくても口腔内はかなり変化しており、大きなテコ入れが必要なのです。傾いた家をそのままリフォームすることはよっぽどの悪徳業者でない限りないでしょう。それと同じことです。患者さんの希望通りに悪いところだけを行うことは、医療行為とはではいえません。

検査や術前準備などで生じる患者さんとの会話や口腔内の状況から原因が判明することもあります。インプラントを埋入する前に、むし歯・歯周病の治療を行い、必要な方は噛み合わせを改善するなど、口腔内を整えましょう。

◎歯を失った原因を特定せず、インプラントを埋入する

インプラントを欠損部位に埋入して定着したとしても、歯周病や過度の咬合力などの、失われた原因を除去していないと、再度その部位にトラブルが起こり早期に脱落してしまう原因になります。

◎無計画に埋入する

長期的予後の為に、寿命を長くするためにはどのような埋入位置がよいのか、咬合やメインテナンスのしやすい環境つくりができるのか等、必要な検査を行い、計画を立てて行わない場合は、一時的な欠損の改善と見た目の回復となってしまいます。つまり早期に脱落する可能性が高くなります。

 

 

インプラントで失敗しないための医院選び

 

インプラント治療で失敗しないためには、医院選びの際に以下のポイントに着目すると良いですよ。

 

◎経験豊富な歯科医師が治療を担当

 

インプラントは、専門性の高い歯科治療なので、経験の浅い歯科医師に任せるのはあまりおすすめできません。これまでたくさんの症例に当たり、さまざまな症状に対応できる歯科医師に治療を任せるのが望ましいです。

 

◎必要な設備がそろっている

 

適切なインプラント治療を実施するためには、歯科用CTやシミュレーションソフト、外科手術を行える診療室など、最低限必要となる設備がいくつかあります。それらがそろっていない歯科医院は基本的におすすめできません。

 

◎術前準備に力を入れている

検査はもちろん口腔内だけでなく全身疾患の把握、インプラント埋入前に前処置として最低でもむし歯・歯周病の治療を終わらせている、そして歯みがきの指導やインプラントだけでなく、他の歯についてのメインテナンスについても説明してくれる歯科医院が信頼できます。よっぽど、歯の状態が良い方でないと1~数回の来院でインプラントを埋入することは考えられません。そのような方が歯を失うことはまれなことです。ワンディとか即日とかいう言葉には心動かされますが、長期的予後を考えるのなら、しっかりと隅々まで検査をおこない、付け焼刃の治療を行わない歯科医院を選択しましょう。

 

◎衛生管理を徹底している

 

インプラント手術を行うオペ室はもちろんのこと、日常の診療においても衛生管理を徹底している歯科医院を選ぶようにしましょう。

口腔内の衛生管理つまりホームケアを徹底的に指導してくれる歯科医院を選ぶようにしましょう。

 

◎メンテナンスに力を入れている

 

インプラントは、治療が終わってからが本番と言っていいほど、メンテナンスが重要となってきます。メンテナンスが不十分だと、インプラントにさまざまな不具合が生じて、上部構造の破損や人工歯根の脱落を招いてしまうことから、メンテナンスに力を入れている歯科医院を強く推奨します。

 

まとめ

 

今回は、インプラントが失敗する原因と良い歯科医院選びのポイントについて、熊本市のサンフラワーデンタルクリニックが解説しました。上述したように、インプラントは失敗するケースの方が珍しいですが、信頼できる歯科医院を見つけなければ、そのリスクは高まります。熊本市でインプラント治療を検討中の方で、失敗するリスクを限りなくゼロに近付けたいという方は、サンフラワーデンタルクリニックまでご相談ください。

もちろん、歯科医師に抜歯と言われたけど、どうにか歯を残したいとおもっていらっしゃる患者さんもご相談ください。抜歯しなくても良い場合があります。

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インプラントはどうして骨と結合するの?

インプラントは、従来の治療法と決定的に異なる点があります。それは「人工歯根」の存在です。歯科にはいろいろな治療法がありますが、現状、失った歯を歯根から回復できるのはインプラントだけです。今回はそんなインプラントが顎の骨と結合して、本物の歯のようにしっかり噛めるようになるメカニズムについて、熊本市のサンフラワーデンタルクリニックがわかりやすく解説します。

 

チタンで作られていることがポイント

 

私たちの体は、基本的に自分の細胞や組織で構成されているものしか受け付けません。同じヒトの臓器でも、身体の中に入れようとしたら拒絶反応が起こることがありますよね。それが金属などの異物となるとなおさらです。ただ、私たちの体は、特定の金属に限っては問題なく受け入れるどころか、組織の中に取り込もうとする性質を備えています。その代表例が生体親和性の高い「チタン」という金属です。

 

◎チタンで作られた人工臓器

 

チタンは、インプラント以外にもさまざまな人工臓器に活用されている金属です。人工関節や心臓のペースメーカーなどがチタンで作られているのは有名な話ですよね。これはチタンと私たち人間との親和性が高いからです。

 

チタンと顎の骨が結合するメカニズム

 

金属のチタンと顎の骨は、時間をかけて結合することがわかっています。これを専門的には「オッセオインテグレーションosseoinntegration」と呼び、インプラントという特殊な歯科治療を実現する上で最も重要なカギを握っています。「骨」という意味のラテン語のオス(Oss)と結合という意味のインテグレーション(integration)を組み合わせた言葉です。私たちの体は一般的な金属に対して拒絶反応を示すのに対し、チタンに対しては“結合”という反応を示すのはとても不思議な現象ですよね。実際、光学顕微鏡で観察すると、骨がチタン製のインプラント=人工歯根の細かい部位にまで入り込み結合しているのが見えます。

 

チタンと骨との結合を邪魔する要因

 

ここまで、チタン製のインプラントと顎の骨は、光学顕微鏡レベルで結合することを解説してきましたが、いくつかの要因によってその現象が邪魔されることがあります。

 

◎術中・術後の細菌感染

 

手術中はもちろんのこと、手術後にも細菌に感染してしまうと骨との結合が正常に進まなくなります。それはインプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」にかかった場合も同じです。

 

◎手術時のオーバーヒート

 

インプラントを埋め込む際に、ドリルの回転速度が速すぎたり、注水による冷却を怠ったりすると、顎の骨の細胞が摩擦熱で死んでしまい、インプラントとの結合が邪魔されます。この点は、経験豊富な歯科医師が執刀することでしっかり予防することは可能です。

 

◎喫煙習慣がある

 

タバコの煙には、歯茎や顎の骨の血流を悪くする成分が含まれています。本来、インプラント治療を受けていただく患者さまには禁煙をお願いしておりますが、治療後も喫煙習慣が継続すると、傷の治りが妨げられて顎の骨とインプラントが結合しなくなることがあります。

 

◎糖尿病や高血圧症などを患っている

 

糖尿病や高血圧症、骨粗しょう症などの全身疾患を患っていると、全身の代謝が悪くなります。とくに歯茎や顎の骨のような末梢組織の血流が阻害されやすくなるため、インプラントも定着しにくくなるのです。

 

まとめ

 

今回は、インプラントと顎の骨が結合する理由・メカニズムについて、熊本市のサンフラワーデンタルクリニックが解説しました。純チタンやチタン合金で作られた人工歯根は、顎の骨と自然に結合する性質がありますので、よほどのことがない限りインプラント治療も失敗しないのです。そんなインプラント治療を熊本市でご検討中の方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

 

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4月の矯正日は、8日(土)午後と23日(日)午前となります。
5月の矯正日は、20日(土)午後と28日(日)午前となります。

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